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2/7(日)富山市立図書館で講演します
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2/7(日)午前10時~11時30分
富山市立図書館で奥野が講演します。
事前申し込み必要。

詳細確認・申し込みは
富山市立図書館ウェブサイト
でどうぞ。

読書を中心に、ノートを使って
毎日を味わい尽くす方法を紹介します。
みなさん是非ご参加ください!
(「残席わずか」だそうで、ありがたき幸せです)

大阪から富山へは
サンダーバードで直行、と思っていたのですが
どうやら北陸新幹線の開通で
直行便がなくなったみたいです。
はじめて北陸新幹線に乗れるかと思うとワクワクします。
寒波など来なければいいのですが……

さて、前にもちらっと触れたとおり
いま、去年からずっと書いていた図書館の本の作業が
最終段階に入っています。近いうちホントに出ます。

図書館活用法の本というわけで、
執筆は図書館ですることも多いのですが、
最近は、図書館で図書館の本を書きながら
図書館の講演の準備をしているという
なんだかすごいことになってます。

ブログは書きかけの記事が消えるのが多く
怖いので、このへんで。
皆様のご参加をお待ちしております!
by okuno0904 | 2016-01-27 07:15 | 告知・募集 | Comments(0)
11/3(祝)沖縄の浦添市立図書館で講演します
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再来月の11/3(火・祝/文化の日)
浦添市立図書館(沖縄県)で講演します。
浦添市立図書館ウェブサイト
参加申込の受付も始まっています。
お近くの方はぜひご参加ください。

うらそえYA(ヤングアダルト)文学賞の
表彰式との同時開催ということで、
若い人向けに読書とノートの話をするつもりです
(と言いつつ実際は老若男女向けなので、ご安心を)。
読書通帳というのが静かなブームになったりしてますが、
読んだ本のことを残しておきたい、というニーズは確実にあると感じています。
そこで、読書がより楽しめて、暮らしの役に立つようにできるための
ヒントになる話をしたいと思っています。

公共図書館での講演はかなり久々なので緊張します。
過去には東京の江戸川区立図書館、
去年は地元の堺市立図書館でやらせてもらったりしてますが、
まさか沖縄からお声がかかるとは。
実は恥ずかしながら、沖縄本島にはまだ行ったことないんです。
石垣島には取材で行ったことがあるんですけど。
というわけで、非常に楽しみです。

船や鉄道の長距離移動が大好きなので、
復路はフェリーにしたいと思ったのものの
(沖縄-大阪航路というのがあるんです)、
「そんな暇があったら子供の世話をしろ」と言われたので、
飛行機にしました。LCCで往復15000円程度と
東京に行くより安いです。

今ちょうどそういう原稿を書いていることもあり、
いろんな図書館に行きたいと思っています。
そんなわけで
もっと図書館に呼んでもらえないかなあ
離島とか山奥とかの自治体から声かけてもらえないかな~
と、さりげなくアピールしておきます。

では、会場でお会いできるのを楽しみにしております!
by okuno0904 | 2015-09-16 10:49 | 告知・募集 | Comments(0)
熊本で思ったこと
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熊本で講演してきました。
新大阪から新幹線で3時間。
東京に行くよりちょっと長いくらいです。
ただ都会にむかうよりはるかに心躍るものがありました。
やっぱり自分は地方が好きです。

熊本城からクルマで15分ほどの崇城大学。
1年生と市民向けの講座で、
「情報ノートの技術」を1時間、質疑30分。
ふだんはビジネスマン向け、たまに市民向けに
講演するくらいなので、
学生に話す機会はあまりありません。

しかし、学生っていいですね!
まえにビジネスマン向けに講演したときは、
腕組みしながら目をつむっている人の前で
「メモ・記録をする大切さ」を語る、
というなんとも言えない体験をしたけれど、
学生はメモ取るし、表情なんかの反応もすごくいい。

僕は筋金入りの学校嫌いで、
大学時代も「教師になりたい」という人のことを
サッパリ理解できませんでした。
しかし、こういう喜びのあるのか、と感じ入りました。
考えてみれば、もう何者かになっている大人に話すより、
将来何者になるかわからない学生に話す方が
有意義に感じるのは当たり前だな、と。

さっそく「ノート持ち歩きます」と言ってくれた学生さんもいました。
そうなんです、大事なことは理屈やノウハウではなく、
とにかくやってみることなんです。
僕が書いたり喋ることなんか、
ノートを5年くらい使い倒してみれば、
誰でも自然にわかることです

学生さんに言いたかったのは、
自分を変えてくれたり、成長させてくれる
「おもしろい体験」に期待せず、
日々、身の回りで起きるどうでもいいことを
自分の力で「おもしろがる」ようにしてください、
ということです。

僕の学生時代も、海外を放浪したり、
社会運動に参加したり、
社会人との人脈づくりサークルにはいったりとか、
いろいろやってる学生がいましたが、
ああいうのは邪道です。おすすめしません。
「何もしないよりまし」であるかも怪しい。

理由は、他人や世界といった外部にばかり期待して、
自分の力を使っていないから。
インドに行って感動するのは当たり前です。
こういうことで世界を広げられたとしても、
社会人になって平凡な暮らしになると、
もの足らなくなるでしょう。
外部に感動を求めるのは実は危険なのです。

そうではなく、
日常の中で発見し、考え、感動する。
そのためには、自分の中に
「おもしろがる力」がなくてはなりません。
その力を鍛え、維持する方法こそ
ノートになにか書いてみることだ、というわけです。
学生のうちに、この「おもしろがる力」を
つけておくことが肝心です。

普通に生きてても
そうそうおもしろいことってありません。
「おもしろいこと」なんて期待していたら、
命がいくつあっても足りない。
だからなんでも無理矢理おもしろくするしかないのです。

あんまりうまく言えなかったので
ここに書いておきました。
講演はいつも後悔ばかりですけど
また大学や地方で講演したいな、
と思ってます。

ご来場いただいたみなさまと
講座スタッフの方々に、
深々とお辞儀します。
by okuno0904 | 2014-07-28 11:08 | 活動報告(事後) | Comments(0)
江戸川区図書館で講演します
1/29(日)東京・江戸川区の中央図書館で講演します。
1/12(月)10:00から参加申込受付中です。

内容は図書館だけに、読書。
ノートを使った情報整理や読書術について、
近ごろ考えていることを話します。

実は小学生のころから
図書館や図書室が大好き人間でした。
学校で入り浸って、自転車こいで通いまくっていました。

乱読するのは図書館通いしていたからです。
図書館に育ててもらったと言っても過言ではありません。
先生や友達より本の方が頼りになると思っていました。
いまでもそう思っているフシがあります。

そんな敬愛する図書館にしっかり恩返ししてきます。
by okuno0904 | 2012-01-01 23:12 | 告知・募集 | Comments(0)
名古屋文具朝食会で講演してきました
名古屋の文具朝食会で講演してきました。
「文房具についてしゃべってください」ということだったので
タイトルは「自分を育てる文房具」としました。
朝早くから来場して下さった皆さん、
本当にありがとうございました。

講演は書籍と違って、その場で反応がわかるし
最新の考えを発信できるというところが好きです。
反面、編集者的な人がいないので、
あまり練られていない考えがそのまま出てしまったりするので
なんどやっても、変なことや余計なことを言わないかと緊張します。
なんせ普通にしゃべっていても、「何を言っているのかわからない」
といわれるくらいですから……文章の方が得意なんです。

今回は、写真を撮るのを忘れたので、
しゃべるときに見ていた講演メモ
(レジメはこの短縮版)を、
そのままアップしておきます。
実際の講演はもっと脱線しまくってしまいました……

話は毎回変わりますが、だいたいこんな感じで
スライドショーしながら話をしてます。
うちの会にも来てくれ! というお話しがございましたら
連絡フォームからご依頼下さい。

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110627 名古屋文具レジメ/奥野宣之
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■自分を育てる文具術――生きるためのツール選び――
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■文房具はなぜ楽しいのか?
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・本に書いてあることをそのまましゃべるのは好きじゃない
・だから知的生産WOとかノート本で書いたことはそんなに触れない
・すいません
・自分が受け手だったら同じこと言われるとガッカリする
・まず、同じことを話すのは自分が退屈
・もっと大きな理由は、本を読んでくれた人の理解を壊すから。本が正しい
・作家に会わない方がいいという説もある。想像力を壊すから
・考えていることはどんどん変わる。一周して戻ってることもある
・書いた人と本は関係がない。受け手の偶発的理解が大事
・読書はプライベートな行為。それが醍醐味
・著書について説明することはそれを壊すのでは
●昔の「文具七宝」と現代の文具コミュニティ
・文具コミュニティによく呼ばれる
・文具嗜好、実は新しいことじゃない。昔からある
・昔の文具七宝、明窓浄机との違いは、楽しさの共有と新商品の頻度、技術革新、多様化
・道具が好きなのは英知を感じるから
・だが、迷いもある。こんな道具ばかり選んでいいのか?
・道具にばっかりこだわるのは本質をおろそかにしているような
・迷ったときはどっちも体験してみること。呑めない人が「呑み会は時間の無駄」は反則
・タバコとかバクチとか原発とか。矛盾したことをするから人間
・人間とは何か。永遠の謎があるから本を読んだりする
・自己矛盾は大事。矛盾していることは考え続けること。成長の条件。表現者の条件
●道具を選び抜くことは能動的な生き方の発露
・買って試すこと、捗ること、所有する楽しみ
・いい傘を持っていると、雨が降ってほしいと思う。価値転換をもたらす
・万年筆はインク切れが楽しみ
・時間がない、机が狭い、通勤ラッシュ。価値転換できるか
・なんでも自分で選ぶこと。能動的な生き方
・能動的であれば、どんな状況でもハッピー
・パンツでもボールペンでも、お仕着せは嫌だ
・三島由紀夫のミルクティーの話
・一事が万事。そこに生き方がかかっている
☆梅棹忠夫
●文房具は精神の自由を噛みしめるための装置
・本当にすごいことは自由さ。精神活動の自由を満喫すること
・紙とペンがあればなんでもできる。無限の可能性がある。自由さの実感
・小説も書ける、大ヒットキャラだって描けるはず。アイデア次第
・ノートを持ち歩くことは自分を信じること。体験、思想の自由さを重んじる姿勢
・メモを持ち歩くことは自分と世界への期待感
・日常から発見できると信じること
☆松浦武四郎
●「頭の中→成果物」の引っかかりがなくなる
・「○○ができる」より「○○を邪魔しない」。頭の働きを阻害しない道具がいい
・たとえば文章作成ではwordでなくtxtを使う
・ボールペンがかすれると頭の中にゴミを入れられたような気分になる
・ボタ落ちのない油性ボールペン、ぬるぬるの万年筆を愛する
・インクがどくどく出るとアイデアもどくどく出るような気分になる
・裏紙メモはちょっと嫌。余計な情報がある
・PCはその辺の精神の機微をまるでわかっていない
・PCのアップデートは許せない
●心はデジタルだけでは満たせない
・パソコンとはまったく違う行為。紙とペンは手放せない
・便利なだけではダメ。使う喜びがないと
・フラッグシップモデルの掃除機に怒られる
・効率だけではない。人間の心はそんな単純じゃない
・たとえばシュレッダーの代わりになるハサミ。どう考えても不要、でもやりたくなる
・スケジュールはgoogleカレンダーをやめた。頭の中にカレンダーができない
・仕事をしている実感がほしい。原稿用紙を積み上げるような
・吉村昭は原稿用紙を焼いた。マンションに焼却炉が欲しい
・TODOリストもデジタルからカードになって100均のメモ帳に
☆植草甚一
●手を動かすためにあえて文具を使う
・バクチでもいいから手を動かせ、と孔子
・文具で強制的に自分の手を動かし、頭を動かせる
・パソコンより多用な手の動かし方がある
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■「実感」を得るための文房具
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●単機能の道具の美しさ
・それをやるとき、最適の道具を引っ張り出してくる
・文章を書くパソコンにエロ画像が入っているのって嫌じゃないか、と評論家
・クラシックカメラを眺めるときの気持
・競技用自転車、バイク。反対はなんでもできる。クルマも
・文具でいうと万年筆、ペン、カッターナイフ、ポメラも一応
・なんでもできると役に立つが、美しくない
・単機能を極めると自動的に美しくなる
・ウェンガーは不思議
・人間には一つの道を究めたいという心がある?
●「余計なものがない」という贅沢
・余計なものに囲まれて暮らしている
・贅沢とは余計なものがないこと
・雑誌の広告をやぶってしまう
・シンプル・イズ・ベストは深い言葉
・脱線しない。それしかできないから集中する
・ノートも同じ。音楽もゲームもできないからいい
・外部を遮断し、自分に向きあう時間ができる
・何かを書く、思考を書き出す癖をつける
☆もたない男
●人間をスポイルする道具はいらない
・ドーピングはなぜダメなのか。レーシックはいいの?
・ようするに嫌だなという感覚。神聖なものを犯されたような気分。
・人間には羽も牙もない。知識や経験、情熱、技術、能力だけが絶対的な財産。
・これを失うと何もなくなってしまう。気をつけたい
・ネットですごい表現が出てくるか、疑問
・「何かを得れば何かを失う」と開高健。致命的なものは失いたくない
・ルンバはちょっと怖い。自分でトイレをピカピカにすると誇らしい気分になる
・まだやれるな、という感覚
●「夢をかなえる」と「自分を鍛える」
・夢とか、そういう感覚がよくわからない
・幸福とは、自分の能力が発揮できている状態
・飯を食べるのを忘れて原稿を書いてたとか、ものを作っていたとか
・クラシックカメラで気づいたこと。失敗がなくなれば上出来もなくなる
・新しいもの好きなのでスマートフォンはほしい。が、ちょっと葛藤する
・スポイルする道具かもしれない
●やはり「自分の考え」を持つこと
・この文房具が便利ですよ、と言ったって仕方ない
・自分なりの使い方、工夫があればもっと楽しい。神性不可侵な世界
・自分の頭で考えることは難しい。受け売りになる
・検索して自分の意見と同じ人を見つけて安心する
・コピー・アンド・ペーストで組み立てて「思考のタダ乗り」をしてしまう
・ネットをやめる方法を書きたいといったら「パソコンをゴミに出せば」と
・というわけで最近はPCをサブ机に移動させた。「座るとPC」はよくない
・ネットもノートPCに担当させることにした。実験中
・文具ブームはITにスポイルされる恐怖への対処、防御本能かも
●重装備はフットワークを奪うか?
・登山関係の本が好きでよく読む
・ウルトラライトという考え方。67歳の婆さんが3500キロ5カ月
・体力も道具もないから「逆に強い」。いいよね
・最近のノートはこうなっています
☆ウルトラライト
●シンプルな道具を工夫して使う
・使いこなしを発見したとき、熟練したとき、幸せを感じる
・なじませる喜び、メンテナンスする喜び
・自分にしか使いこなせない道具の方がいい
・自分の世界を作ってほしい
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■「+α」を狙うための文房具とは
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普段使いの文具を語る
●直接的に役に立つ文房具
・吸引式の万年筆
・パワータンク
・クルトガ
・ボールぺんてる
・ノート
・ロディア
・ブロックメモ
・カード立て
・プロッキー
・電子辞書
・キーボード
・TODOカード
●間接的に役に立つ文房具
・ようするに「手慰み」の道具、手慰みには「バクチ」の意味もある。孔子!
☆作家の書斎
・地球儀
・砂時計とタイマー
・クラシックカメラ
・辞書
・ラジオはNHK教育
・愛読書
・白衣
・カバン
・サイフ
・オフィスグリコ
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■参考:道具との付き合いを考える名言・名句
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 草履を綯うことができない。それは、あるときは死を意味する。虻にさされたら菊の葉をすりつぶしてつければよいという知恵がない。すると、私が生きているのは、文明という約束事によってふわふわと生きているのではないか。(山口瞳『旦那の意見』)
――――――――――――――――――――――――――――
精妙をきわめた自動装置で何万本、何十万本と一つのブランドの万年筆が製造されるのに、使用者の指と化し果てるまでになじみきれるのは一本か二本あるかなしであるという事実は興味が深い。しかも、K氏にとつてのその一本がO氏にとってはしばしばどうしようもないシロモノと感じられるのがふつうであるという事実もまた興味が深い。ヒトには個性があり、癖があり、好みがあって、そこにこめられた心は不可侵であり、小さな聖域であって、どうしようもない性質のものである。いささか大仰に申上げると、この心はつねに匿名であるが、ひそやかに感覚が思想になりきっている部分でもあつて、この部分にこめられるヒトの親愛の純粋とひたむきは他に発現を見ることがないのである。ただ、その偏愛はつつましく器物内にとどまって、他の情熱のようにドアの外にとびだして他人を頭から説教したり、血を流したり、涙を落させたりすることがないので、清らかである。
 中国の古人が毛筆や紙の選別につぎこむ愉しみを"文房清玩"と呼んだのはいかにも洞察力のあるつつましい、洗練の極みのこころであると感じられる(開高健『生物としての静物』)
――――――――――――――――――――――――――――
……そりゃ、退屈だからですよ。
人間っていうのは基本的に退屈してるんです。
自分に死ぬほど飽き飽きしてるんです。
つまり人間はいつも自分じゃないものになりたいんですよ。(伊丹十三『伊丹十三の本』)
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 煙草を喫う人は気づいているはずだが、暗がりや風の強いところで喫う煙草はおいしくない。煙草の味の何パーセントかは、ゆっくりと立ち上る紫煙の美しさに対する視覚上の効果によるからなのだ。(中略)とすれば、人間の微妙な脳の働きにもとづく読み・書き・考えなどの精神活動が、文房具が与える視覚・触覚・重量感またその位置などの影響に左右されないはずはない。(板坂元『考える技術書く技術』)
――――――――――――――――――――――――――――
バックパッキングとは何を持っていくかではなく、何を置いていくかだ(出典不明)
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■参考:道具と人間を考える本
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・『荒野へ』(ジョン・クラカワー/集英社文庫)
・『もたない男』(中崎タツヤ/飛鳥新社)
・『生物(いきもの)としての静物』(開高健/集英社文庫)
・『ウルトラライトハイキング』(土屋智哉/山と渓谷社)
・『植草甚一スタイル』(植草甚一/平凡社)
by okuno0904 | 2011-07-11 17:43 | 活動報告(事後) | Comments(2)
名古屋でノート術の講演してきました
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名古屋で講演しました。
タイトルは「デジタル・アナログのノート術」。
美崎栄一郎さん主催の勉強会のゲスト話者です。
皆さん、素直に肯いてくれるので、
とても話しやすかった。名古屋に限らず、
もっともっと地方に行って交流したいなあ、と思いました。
秘蔵のノート術スライド写真ショーも好評。
ほっとしました。

名古屋の人は大阪、東京ともちがって」
独特のおっとりした感じがあって、面白いですね。
大阪なんか道聞いたら「あっちや」で終わりなのに、
名古屋なら「はい、○○なら、まずあの筋を……それから……」。
全然気質が違う。住むにはよさそうです。

参考までに講演レジメを貼っておきます。
――――――――――――――――――――――――――――
110515 講演:デジタル&アナログのノート術
    作家・ライター:奥野宣之/@ウインクあいち
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■100円ノート術の基本
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●一元化:ノートを「大きな箱」として使う
・「どこに書くか」「どこに書いたか」問題が解決
・「使い切り」の頻度が上がりモチベーションUP
・365日持ち歩くことで、手を動かす癖がつく

●時系列:ノートを「長い巻物」として使う
・時系列は「単線一方通行」なので絶対に狂わない
・情報に「○冊目の○ページ目」という固有の住所が
・「ノートの束=自分の歴史」になる

●索引化:デジタル化するのは「メタ情報」でいい
・「情報そのもの」より「情報の住所」
・ノート=百科事典、索引データ=索引巻
・元情報はデジタル化しないので流出しない

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■ライフログノートへの発展
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●ステップ1:書き込んで記録する
・なんでも気軽にメモし「書き癖」をつける
・書く頻度を上げておけば「思いつき」も逃さない
・「睡眠時間」の記録で体調パターンを知る
・「食べたもの」を記録し意識に上らせる
・仕事内容を記録して充実感を
・だんだん「やりたい行動>やめたい行動」に
・読書、映画、体験の記録は「ねぎま式」が便利

●ステップ2:貼って記録する
・最小労力で体験を残せる
・「すべてを物語るもの」を探す→観察力UP
・手を動かすことで考えるようになる
・文字ばかりより、読み返したときに楽しい
・表紙にも貼ってカスタマイズ→自分の分身に

●ステップ3:読み返す
・アクセスはできるだけよく
・読むときはマーキングしながら
・メディアから離れて自分に戻る時間を持つ
・テンションやモチベーションのコントロール用に
・体験を反芻することで発見がある
・定期的に自分の「棚卸し」をする
・好きなこと、大切にしていることがわかる
・自分だけの価値観を作り上げることが大切

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■デジタル&アナログ連係
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●デジタルの利点(欠点)
・軽量、省スペース(情報の存在自体を忘れる)
・複製が容易(情報流出)
・長文を書いても疲れない(書きすぎる)
・編集が容易(元がわからなくなる)
・クラウド化できる(情報流出)
・端末が進化する(バージョンアップで読み込み不能に)
・携帯に便利(情報流出)
・廃棄が簡単(データ消失)
・配布しやすい(情報流出)
・人と共有できる(情報流出)

●アナログの利点(欠点)
・安価で手軽、非常事態に強い(退屈?)
・その場の空気、感覚が生々しく残せる(匿名性が低い)
・モノとして主張する(かさばる、重い)
・秘匿性(複製、配布が面倒)
・固有性(紛失したらそれまで)
・手書きすると覚える、鍛錬になる(疲れる)
・長期保存できる(都合が悪いものも残る)
・読み返しやすい(盗み見される?)
・水に強く、堅牢(廃棄が困難)
・情報を感覚的に扱える(作業スペースが要る)
・創意工夫の余地が大きい(面倒臭い)
・自分に向き合える(共有できない)

●アナログ→デジタル変換
・ノートの索引データを作る
・スキャンでHDD保存、クラウド化
・メモ代わりのデジカメ写真
・バックアップ用のスキャン

●デジタル→アナログ変換
・文書プリントを貼る
・写真プリントを貼る
・ノート貼付用レイアウトを作っておく
・ラベルシールの活用
・ポラロイドデジカメの活用

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■まとめ:デジタル時代のノート術はどうなる?
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
・デジアナ変換せずそのまま処理できればベスト
・用途に応じてデジアナ変換する場合、カギは「手軽さ」
・プリンタ複合機は〝媒体変換器〟と考えて活用
・双方の「いいとこ取り」をするために、両方やる
・ただし、ライフログノートのような「軸足」は決めておく
――――――――――――――――――――――――――――

7月、また名古屋の勉強会に参加することが決まりました。
詳細は決まり次第、ここに挙げます。

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名古屋城は空襲で焼かれた本丸御殿の復旧工事中。
さすが名古屋人。活気あります。
by okuno0904 | 2011-05-17 12:35 | 活動報告(事後) | Comments(0)
東京商工会議所で講演
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少し前、また東京に行って、東京商工会議所の江東支部で講演してきました。朝から雨が降る中、約50名の方にご来場いただきまして、話し手としても非常に充実した会でした。
ご来場いただいた皆様、貴重な機会を下さった東商の皆様、本当にありがとうございました。
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話した内容は「情報の捨て方・拾い方」。ひとことで言うと「情報を捨てると本質が残る」ということですね。
ちょっと専門的すぎる内容だったかもしれないと反省しているものの、皆さん熱心に肯きながら聞いていただいていて、感激しています。

以下、当日話したことの項目です。
==========================
100729 東京商工会議所セミナー
「『使える情報』『捨てる情報』を即決するルール」奥野宣之/10:00-11:30@東京商工会議所江東支部

■1:アウトプットのための情報さばきとは(10:00-10:20)

●「スッキリさせること」は目的ではなく手段
□「捨ててしまったら取り返しが付かない書類」はあるか
□「とっておくコスト」を考える
□物質的に片付けることで、思考が整理できる
□ストレスなく仕事し、早く帰れるようになる

●情報を捨てると集中できる
□デスクの上は広い方が能率が上がる
□メール、ウェブ、ケータイ……、常に気がそぞろな現代
□余計な情報がない方が目の前の仕事に集中できる
□パソコンと同じでデスクトップはシンプルに
□いまの仕事、懸案だけを考えるよう自分を仕向ける

●情報を捨てると本質がわかる
□要点をつかむ=余計な部分を捨てる
□「説明資料10枚、どれを捨てるか」の視点
□ワンクリックで出力できる時代だからこそ捨てる
□「自分の意見」を作りアウトプットをより魅力的に

■2:情報に振り回されないコツ(10:20-10:50)

●情報には必ず序列をつける
□「お役所資料」を作ってはならない(参考資料1)
□頭の中に新聞の一面をつくる(参考資料2)
□「ピラミッド構造」を見抜こう(参考資料3)
□客観と主観、2つのピラミッドをつくる

●捨てるルールを作るためのTODO
□デスク横のゴミ箱を大きくする
□書類に大きく「○」「×」を書く
□「まず辞書引き」の習慣を
□「メモベース」で情報は扱う
□「ねぎまメモ」で主観を引き出す
□スクラップブックで自分のキャパを知る
□たまってしまったら見ずに捨てる
□あえてテキストファイルに抜き出す

■3:書かれていない情報をどう読み取るか(10:50-11:15)

●日経新聞コラム「春秋」で情報感覚を鍛える(参考資料4)

■質疑応答(11:15-11:30)
==========================
by okuno0904 | 2010-08-10 11:17 | 活動報告(事後) | Comments(0)
編集ライター養成講座で講演しました
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↑担当さんのiPhoneで撮ってもらいました

先日、(株)宣伝会議の「編集・ライター養成講座」の
プレイベントで講師をしました。
こういうお話を頂いたのは、僕が元受講生だからです。
受講からデビューに至った詳細は、
今月号の『編集会議』に載っています。

さて、ここでは、話を聞き逃した方のために、講演の後半、
「編集者やライターの素養とは」の一部をここでご紹介します。
出版業界を目指す人の役に立つと思います。

===========================

■編集者やライターが身につけておきたいことは?

・社会人としての常識……フツーのことであるが故に見落とされがち。ずっと目上の人より、ちょっと上くらいの人の方がマナーにはうるさいので気をつけたい。大学生の場合、他業界でもいいので一度は就職してみるのがおすすめ。

・高校卒業レベルの知識……これも見落とされがちだからこそ。広く浅い知識でいいので、会話や言葉の引き出しとして身につけておく。社会科や歴史の教科書や参考書を再読するのがいい。

・どうでもいい雑学……学術分野だけでなくオタク的なサブカル知識でも、一般化して語ることができれば魅力あるコンテンツになる。会話の糸口だけでなく、伝わりやすい比喩などを見つけるためにも、「いらんことを知っている」のは意外に強力な武器となる。「無用の用」というべきか(←こんなふうに使う)

・おもしろい体験……別に大冒険をしなくても、家族や友達、職場など、ネタはそこら中にある。むしろ、そういうネタの方が共感が得られる。交友範囲が狭ければ、一人で飲み屋に行ったりしてみよう。何でも「いっちょ噛み」しておこう、という野次馬根性をフル回転させながら生活することが大事

■どんやって勉強すればいい?

・基本は読むこと……読まない人は書けない。知らない言葉を辞書で引くのもサボっちゃダメ。新聞は毎朝、駅の売店で買い、「昨日は産経、今日は朝日」という具合に、読み比べるとのがおすすめ。情報に対する目が肥える。本はジャンルにこだわらず乱読しよう。その際、図書館で借りるより買って読むほうが身につく。囓ったことが少しでもあるのとまったくないのとでは大違い

・すごい!と思ったことを話そう……世間話じゃなくて、面白かった体験や本、映画について「なぜいいと感じるのか」「どこがいいのか」を伝えようとするとアウトプット能力は鍛えられる。その際、「紋切り型」でなく、自分がもっともしっくりきて、興味のないほかの人にも伝わる言葉を考えることが大事。

・一定量を常に書く習慣を……毎日何かを書くのが大事。ブログでも日記でもいい。何も書くことがなければ、新聞コラムや好きな本でも書き写してみよう。書くことを特別なことだと考えないように。

■企画はどうやって作るの?

・違和感を掘り下げる……「おれならこうやるのになあ」「私ならこう考える」「これはちょっとおかしいんじゃないかい」みたいなことを見つける。「定説、常識、社会通念に対する異議申し立て」がノンフィクションの基本。で、これを人と話したりしながら構想する。見聞を広めて、なお一般感覚を忘れないことが大事

・視点を変える、飛躍させる……週刊新潮の日航機記事「私はこうして死神から逃れた」や、ネット媒体の「私がiphoneを解約した理由」はひとつの手垢の付いた事象を別確度から切って新鮮なものにした好例。「13歳のハローワーク」「女子マネージャーがドラッガー」などは一見、異質のものを結びつけた「飛躍」の例

・おすすめの本……『ぎりぎり合格への論文マニュアル』『サルでも書ける漫画教室』『超文章法』など。あと拙著4冊も役に立ちます。

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by okuno0904 | 2010-04-20 14:50 | 活動報告(事後) | Comments(0)
知研(関西)で講演しました
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2009年11月18日、知的生産の技術研究会(関西)で
講演しました。「私のノート術」です。
僕が日頃どうやって大学ノートを使っているか、
ノウハウから概念まで説明しました。
これはすごくシンプルな話で、
むしろ普通の手帳や分類のほうが複雑なんですけど、
あまりに常識と反するので説明はむずかしく、
いつも苦労します。
せっかく作ったので、
当日のレジメを以下に転載します。

ところで質疑では、
新聞の切り抜きをどうすればいいか
という質問が出ました。
これは難問です。
正直、スクラップをまともに運用できている人を見たことがない。
個人的には

・じっくり厳選する。何枚も切っちゃダメ
・リード文だけ、段落だけでいいケースもある
・いつどんな記事があったかだけメモしておき、
 原文は図書館や有料検索で

くらいしかないかな、と思います。
スキャンしたりコピーするのも面倒だし
オフィスや家でしかできないのが難です。

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[091118]知的生産の技術(関西)セミナー「奥野式ノート術」/場所:大阪産業大学・梅田サテライト/講演者:奥野宣之

■100円ノート術のシステム(記入・収録)
†なんでも「一元化」して収録していく
†前から順に「時系列」で使う
†パソコンで「索引化」する

■100円ノート術のシステム(参照・活用)
†ここ最近の情報は順番にめくって探す
†昔の情報は「索引ファイル」をキーワード検索
†必ずあるはず、ここになければ「はじめからない」
†過去のアイデアを呼び出して料理する

■100円ノート術のメリット
†ノートに丸投げするだけだから気が楽
†情報処理のスピードがアップする
†整理しないのでどうなっても破綻しない
†コスト(手間・金)がかからない
†メモ欄が無限にあるので融通が利く
†勝手に日記ができあがる
†手軽で堅牢
†高セキュリティ
†モノの持つ情報を保存できる
†手書きなので情報量が多い

■100円ノート術のアイデアと考え方
†既成手帳は不自由、システム手帳はややこしい
†くだらないメモが書けなきゃダメだ
†「兵站」としてのキャンパスノート
†複線化したり狂ったりしない基準は時系列しかない
†新しい情報ほど参照する
†情報のコンテナリゼーション
†シングルウインドウ&ワンストップの情報処理
†情報をメタ化して「ひもつき」に
†情報整理に淫しない
†備えすぎの「取り越し苦労」をやめる
†そこそこ上手くいって継続できるのが大事

■100円ノート術のコツ
†一種の脱構築なので勇気が要る
†携帯するならA6
†たくさん書くならA5・B5
†モノや資料をたくさん貼ってみる
†索引は適当にはしょって入力する
†コピー機(複合機)を活用する
†各種シートを自作する

■Q&A
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この講演をツイッターで実況してくれた方がいます。
knowthyselfさん
いくつか話した内容を見ることができます。
by okuno0904 | 2009-11-20 16:29 | 活動報告(事後) | Comments(0)
中部トーハン会で講演しました
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10月24日(木)、名古屋市内で開かれた中部トーハン会で講演しました。
「私のベストセラー体験」と題した1時間45分の話です。

取次、書店、出版社向けのイベントだったので、
私の読書観から書店への提言まで、好きに語らせてもらいました。

主催のトーハンさんをはじめ書店や出版社の方とゆっくりお話しできて、
著者としても、とても勉強になりました。
ご来場いただいたみなさま、たいへんありがとうございました。

まとめとして考えたキーフレーズが好評だったので、
ここにも書いておきます。

「書店とは問題解決の場である」

時間を費やすコンテンツ売り場であるだけじゃなくて、
「恋人ができない」「仕事がうまくいかない」など、
あらゆる問題へのソリューションを売る場であること。
本は、個人の考えを深めて、問題解決するという機能があること。

「本は面白い」だけじゃなくて、
この「問題解決」という実利的メリットをもっと強調していけば
ゲームやウェブと差別化できるという意味でした。
僕もそんな本を書いていきたいと思います。
by okuno0904 | 2009-10-24 12:46 | 活動報告(事後) | Comments(0)
   

著作家・ライター奥野宣之の公式ブログ。新刊『諭吉に訊け!』(光文社)『図書館「超」活用術』(朝日新聞出版)発売中! プロフィール、連絡先、などは右メニュー「カテゴリ」からどうぞ!
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