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> ライフログの「読み返し」で2010年をまとめよう
いよいよ年の瀬ですね。後は、クリスマスケーキ食べて宴会して正月。酒呑みには嬉しい季節です。いや、もちろんいろいろやることもあるんですけど……

さて、モレスキナリーさんが「あなたの2010年の物語を募集!」という企画をやっているので、僕も便乗して、ライフログノートの読み返しについて書こうと思います。

ライフログノートは、読み返すと意外な発見があって面白いし、自信にもつながります。また、自分の好きなことややりたいことを知るためににも役に立つ。本ではこういったことを書きました。

今回書くのは、そういった日常的な「読み返し」ではなく、年末のゆったりとした時間にぜひやってみてほしい、年に一度の「自分の総ざらい」としての読み返しです。

■いったん全部、並べてみる

まずは、一年間のライフログを、机の上に並べてみましょう。
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どっさり

ちなみに、僕は今年、A5ノートを14冊使いました。今使っている15冊目はまだ半分以上ページを残しているので、おそらく15冊で納まるでしょう。年間15冊です。

A6ノートを使っていた去年は30冊くらいだったから、1冊あたりの使用期間はだいたい倍になったことになります。記入面積も倍なので、書いたり貼ったりする量はほぼ同じくらいだったということでしょうか。

まあ、とにかく、並べてみる。
すると、これだけの時間、日々を自分は重ねてきたんだなあ、という実感は湧く。

昔、北方謙三先生が、「書いた本を積み上げると、そろそろ身長を超えそうだぜ」みたいなことを書いているのを読んで、すごいなあ、と憧れたもんです。

紙であるノートは本のデメリット「かさばる」というのは、そのまま「存在感がある」というメリットでもあるのだなあ、ということが最近はわかってきました。データというのは何か、積み上がる感じがなくて、なんとなく心かき立てられる感じ、面白味がないですね。

知り合いに「オタクの人の部屋とか、クリエイターの書斎を見るのが好き」という人がいますが、やっぱり物質はスペースを食う分、持ち主の思い入れがこもっている、という面もあると思うのですよ。

話を戻しましょう。

さて、一体、この15冊のノートには、どんなことが書かれているのか?
どんな時間が封じ込められているのか?
重ねたのは、馬齢か? 研鑚か?

■読み返しスタート

家族が寄りつかない時間を狙って、読み返しに取りかかります。自分で書いたノートを自分で読み返す、贅沢な自分との対話の時間です。お酒があるといいですね!

あなたの好きなように読んで下さい! と言いたいところですが、僕流の読み方を書いておくと、やはり紙(メモ用紙やノート)とペン、マーキング用のペン、ポストイット(フィルム状のものが良い)は持っておきたいですね。

とりあえず、ザックリとノートの使用時期で分別します。時間がかかるので、春夏秋冬、あたりに分けてから取りかかるのもいいでしょう。この段階で、使用期間がわかりやすいように背表紙に書き込むのも手ですね。
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「壁」を前に、さあ準備完了

そして、1月から順番にめくっていく。全部読まなくても、だいたい貼ってあるもので内容がわかるのがノートのいいところです。

メモ用紙には、

・「これは面白かったなあ」という出来事、本、映画などの記録
・「懐かしいな」という出来事の記録
・「継続して考えていきたい」といったアイデアや着想
・熱がこもった文章や考えたことのメモ
・これからも折に触れて読み返したい詳細な読書録やアイデアメモ
・読んでいて考えたこと
・読んでいて思い出した用事
・再読したくなった本や、会いたくなった人、再訪したい場所など

などをメモして、その「ピンときたところ」に付箋を貼っていきます。マーキングもできればここで。

僕はフィルム付箋は、これこれの2種類使い分けています。「超丈夫」のほうは、本の栞や後で必ず参照するノートのページをマーキングするのに非常に便利です。あとでめくりやすいしね。使いすぎると「全部重要」になってわかりにくいので、「自分の重要なアイデアのみに使用する」という具合に使えるルールを決めておきましょう。

■メモからその年をまとめる

この状態、なにかに似ていると思ったら、図書館で辞書とか百科事典を調べてメモを作っているときの状況ですよ。広い机の上でやるといいかもしれません。ノートはポストイットを貼りっぱなしにしておけばいいので、躊躇せずどんどん貼っていきましょう。

ちょっとでも気になったことがあったらすぐにメモ! ここでやり残したことや、これからも考えていきたいアイデア、当時はなんでもないことだったが、改めて見るとすごい発想など、何でも書き付けていくのです。

メモはロディアなどの小さい用紙か情報カードに、1枚1情報で書いていくのがおすすめです。「おや」と思ったら、ノートナンバーと共に書いておく!
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ああ、こういうことあったなあ

で、できあがったメモを読み返してみましょう。

そこには、後悔していることや、来年こそ実現したいこと、面白かった本や映画、今年やり終えた大きな仕事、自分や家族のニュース、世間を賑わした大事件、「おれってこんな奴なんだな」といった自己省察のメモなどがバラバラに並んでいるはずです。

さっき、小さなメモ用紙に1枚1情報ずつ書く、といったのはここで、次のものを作ってみてほしいからです。

・2010年、私の10大ニュース
・2011年の目標・やりたいこと
・この1年で面白かった本・映画など

メモ用紙机の上に広げて、自分のニュースや本のこと、スポーツのこと、勉強のことでもいいので、カテゴリごとに並べ変えたりしながら、自分の1年を整理していくわけです(10大ニュースなど年末にやってみるといい目標管理については『知的生産ワークアウト』でも書いたので、そちらもご覧になって下さい)。

そして、これらをまとめた上で最終的に、

・この1年をまとめると、どんな年だったか

という文章(箇条書きでも可)を今使っているライフログノートにまとめてみるのです。

このまとめは、テキスト入力してブログにアップしてもいいし、自分のメールアドレスに送ってクラウド保存してもいいかもしれません。特別に保存しておきましょう。

というのも、こういうものが意外と「お守り」になるからです。

人間というものは普段の日に「心機一転だ。これからは毎日○○しよう」と思っても、なかなかできないものです。

でも元旦の決意にはかなり効果がある。
年末年始は「仕切り直し」の貴重なチャンスなのです。

年末年始は、時間的にゆとりがあるだけでなく、「我に返る」のに最適な雰囲気もあります。その環境を利用して、ライフログの読み返し、1年のまとめという「儀式」をすれば、より晴れやかな気分で一年のスタートを切れるはずです。

ぜひ1年間の記録を、次の年に立ち向かうバネにしてみて下さい。
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by okuno0904 | 2010-12-20 20:49 | Comments(0)

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