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カテゴリ:オモロイ本を読んだ!( 19 )
座右に置きたい「子育て本」――『子どもの能力を決める 0歳から9歳までの育て方』田宮由美
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『子どもの能力を決める 0歳から9歳までの育て方』
を読みました。
世間のイメージとは違って、
案外、小さい子がいる親は、
「本を読んでいるときまで子どものことを考えたくない」てな感じで、
こういう本は読まないもんですが(いや自分だけか?)、
謙虚な気持ちで読んでみると、学ぶところ大だったので、
ここでご紹介しておきます。

ひとことで言うと「使える!」 。
0歳から9歳までの子育て、
とくに教育のコツについて網羅しています。
手の届く場所におき、子供の成長に合わせて、
読み返すといいでしょう。

能力を伸ばす教育というと、
なんかカリキュラムとか、教材とかいったものがあるのか
と思っちゃうんですが、そうではありません。
結局は、親の生活習慣なんでしょうね。
よく言われるように、子供に「勉強しろ」と言うより、
親が勉強する姿を見せるべきだということです。

たとえば、本書にこんな文章があります。
--------------------
散歩中にタンポポを見つけたら、ママが「このお花はなんてお名前かな」と問いかけて、家に戻って本棚の図鑑を取り出し一緒に探してみましょう。葉っぱの上でテントウムシを見つけたら部屋で昆虫図鑑を開きましょう。(略)
 何度かくり返しているうちに、子どもは「知りたい」「わからない」と感じた気持ちを「本で調べる」という行動につなげます。本を上手に利用すると、広い社会に出たあとも子どもを助けてくれる学習の基本姿勢ができあがるのです。
--------------------
わからないことを調べる習慣。
これはいくら強調してもしすぎることはありません。
僕もライターとして本格的に仕事するまで、
辞書を引く習慣がありませんでした。
18歳まで「勧善懲悪」を「完全懲悪」だと思っていたくらいで。
その後、書き手として最低限の知識を付けるのに、苦労しました。

で、いま「趣味」になっているのが、
古本屋で辞書や図鑑を買うことです。
90年代くらいのきれいな辞書・事典が、
2000円くらいで売られているので、
それを買って、めくってみたり、
そばに置いて調べてみたりするわけですね。
意外なことに、ネットより早い。

この本を読んで思ったのが、
せっかくレファレンスブック(参考図書)がそろっているんだから、と、
本棚を整理し、子供に開放しよう、ということです。
まあ、まだ重たすぎて4歳児には持てないんですけど、
並べていると「このずかんがみたい」とリクエストしてくれます。
僕も、親の蔵書の影響をかなり受けました。
家に自分の知らない本があるというのは、
好奇心を磨いてくれるものです。

ところで、教育というのは、専門的には、
1家庭教育 2学校教育 3社会教育
と分けられるそうです。
1:家の中でのしつけや生活習慣、
2:学校での授業や試験、
3:会社で先輩なんかに教えられること
ということですね。
しかし、3はもう完全にダメだし、
2もなんだかアヤシイ感じです。
先生もしょっちゅう捕まってますし。

となると、もう家庭教育しかないのかも。
せっかくフリーランスなんだから、
子供にいろいろ時間を割いてやりたいな
というのが最近よく思うことです。

まあ、能力があろうとなかろうと
子供はいいもんですけど。
原始状態、無為自然を体現していて
なるほど、人間ってこういう生き物なんだな、と
よく感心します。

こんなふうに自分なりの子育て観をつくるためにも
本書をおすすめします。
by okuno0904 | 2014-03-13 09:21 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
入手本まとめ6/14-6/23
2013年06月23日(日)1 tweetsource
【入手本】おべんとうの時間 阿部 了(写真) http://www.amazon.co.jp/dp/4863240228/ef=cm_sw_r_tw_dp_MROXrb18FVH23… 母が作った弁当を職場に持ってくる男はありかなしかについて話していた。男の場合は母親、女の場合は父親の影がそれぞれちらつくと異性はロマンティックな思いを保てないよね、という結論 #入手本 

2013年06月22日(土)1 tweetsource
【入手本】育てる技術 石田淳 http://www.amazon.co.jp/dp/4822249514/ef=cm_sw_r_tw_dp_vinXrb14CNJD5… 「ちゃんとやれ」「もっとしっかりしろ」という指示は新人や若手にはわからないから逐一教えてやらねばならぬ、と。すごく納得したが、こういう上司に当たらなかった部下はどうすればいいのだろうと思った #入手本 

2013年06月20日(木)1 tweetsource
【入手本】「贅」の研究 福田 和也 http://www.amazon.co.jp/dp/4062181525/ef=cm_sw_r_tw_dp_GCKWrb0ES8SWC… 東京は人が多過ぎてダメだが中古カメラ屋が集まっているのはいいなあと思う。「金が入ったら飲み代に消えてしまわないうちにひとついいものを買っておこう」という言葉はズドンと来た。 #入手本

2013年06月19日(水)1 tweetsource
【入手本】「原始人食」が病気を治すhttp://www.amazon.co.jp/dp/483767190X/ef=cm_sw_r_an_am_ap_am_jp?ie=UTF8…
農耕が始まったのは長く見積もって1万年前。狩猟採集時代の方が遥かに長い。だから穀物メインの食事はダメ、と。食パラダイムチェンジ、というのはなかなか興奮する。もっと肉を食べよう #入手本

2013年06月18日(火)1 tweetsource
【入手本】働けECD わたしの育児混沌記 (ミュージック・マガジンの本) 植本 一子 http://www.amazon.co.jp/dp/4943959296/ef=cm_sw_r_tw_dp_fQ3Vrb0DST5C8… 孟子だったっけ、頭のいい子供はかーちゃんが作ると書いていたのは。世話も教育も母親次第ってことは父親って一体何のためにいるんだろうね #入手本 

2013年06月17日(月)1 tweetsource
【入手本】人間とごみ―ごみをめぐる歴史と文化、ヨーロッパの経験に学ぶ http://www.amazon.co.jp/dp/4794804563/ef=cm_sw_r_tw_dp_o1LVrb0SE47P3… 数万年の人間文明を裏側から見るとゴミ問題になる。本当にイノベーションが必要なのは「ものづくり」ではなく「ものを無くす」方ではないだろうか。 #入手本 

2013年06月16日(日)1 tweetsource
【入手本】戦略論―間接的アプローチ
http://www.amazon.co.jp/dp/4562018127/ef=cm_sw_r_an_am_ap_am_jp?ie=UTF8… たしか資生堂のお偉いさんが新聞で座右の書といっていた。『戦略の不条理』でも孫子、ロンメルと並んで取り上げられていた戦略論の名著です。#入手本

2013年06月15日(土)1 tweetsource
【入手本】水中犬 セス・キャスティール http://www.amazon.co.jp/dp/4763133039/ef=cm_sw_r_tw_dp_.K5Urb1VH7MA8… ザブンとプールに飛び込んだときの犬の写真集。こういう撮り方があったのか、と驚いた。ちょっと視点を変えれば見たこともない世界が見られるということを教えてくれる「写真の神髄」みたいな本 #入手本 

2013年06月14日(金)1 tweetsource
【入手本】新釈諸国噺 太宰 治 http://www.amazon.co.jp/dp/B009AJ84UA/ef=cm_sw_r_tw_dp_2KLUrb0DESC4Z… 端末はまだ様子見だけどアンドロイドのkindleはよく使ってる。名前が挙がった作品をその場で入手できるというのは大きい。「へー、太宰は西鶴が好きだったのかー、さっそく読んでみよ」とか #入手本 
by okuno0904 | 2013-06-23 15:48 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
入手本まとめ
奥野が最近入手した本(全部読んだとは限らない)の
ツイートまとめです。
本の感想などは奥野ツイッターのハッシュタグ「#入手本 」で
ほぼ毎日つぶやいております。
リンクなどの貼り方は勉強中です。
やってるうちにぼちぼち見やすくなってくると思います。

6月13日
【入手本】シェルパ斉藤のワンバーナー簡単クッキング (エイ文庫) 斉藤 政喜 http://www.amazon.co.jp/dp/4777900576/ref=cm_sw_r_tw_dp_NTqUrb03EP8NS … 人生をやり直せるなら「何もないワンルームの和室にワンバーナーだけ」という暮らしがしたい。お茶漬けのもとパスタが美味かったです。 #入手本

6月10日
【入手本】反省させると犯罪者になります/岡本 茂樹 http://www.amazon.co.jp/dp/4106105209/ref=cm_sw_r_tw_dp_1ZvTrb03KFCWN … 昔から悪いと思わない限り謝らないという主義で生きてきたせいで余計な苦労もしたけれど、案外、正しかったのかもしれない。そう、この本を読み出して思っています。 #入手本 

6月9日
【入手本】天皇陵の誕生(祥伝社新書) 外池 昇 http://www.amazon.co.jp/dp/4396112688/ref=cm_sw_r_tw_dp_Bi6Srb130882P … 「文久の修陵」の話が中心。そういえば皇族についての本を書いているある物書きが「神武陵にお参りしていたらカラスがバーッと飛んで、神勅だ! と思った」と言ってたな。信心、信心。 #入手本

6月8日
【入手本】かわいいころを過ぎたら http://www.amazon.co.jp/dp/4840127050/ref=cm_sw_r_tw_awd_ezRSrb12CZM6N … なんで俺はこんな本を読んでいるのか。父と娘だったら直視できないからです #入手本

6月6日
【入手本】学歴・競争・人生: 10代のいま知っておくべきこと/いやー、こういうこと教えてくれる大人は自分の周りには皆無だったなあ。でもよかった気もする。おかげでアホなクソガキでいられたから。 #入手本  http://www.amazon.co.jp/dp/428430450X/ref=cm_sw_r_tw_dp_Cj5Rrb1FEV9YB … @AmazonJPさんから

5月31日
【入手本】あたらしい書斎 いしたにまさき http://www.amazon.co.jp/dp/4844332783/ref=cm_sw_r_tw_dp_tc-Prb1Q4GZBE … 流行のノマドを踏まえて、デジタルとアナログの良さを組み合わせた仕事部屋(書斎)をつくるとどうなるか、という話。作業空間の話ならいいけれど、考えるための空間の話としては食い足りない。 #入手本

5月30日
【入手本】かくかくしかじか 2 (愛蔵版コミックス) 東村 アキコ http://www.amazon.co.jp/dp/4087826538/ref=cm_sw_r_tw_dp_nyPPrb1FJQJQA … エッセイを書くのに必要な資質とは①自分大好き②自己の客観視、だと思う。男性エッセイが絶滅寸前なのに対して女性は次々とエッセイの名手が出てくるのはなぜ? #入手本 

5月29日
【入手本】手帳活用パーフェクトBOOK JMAM手帳研究会 http://www.amazon.co.jp/dp/4820718495/ref=cm_sw_r_tw_dp_HOtPrb0M9C309 … 戦場カメラマンの人の日記帳は見応がえあった。個人的には極秘情報を扱っている人の手帳というものに興味を感じている。 #入手本
概要を表示
奥野宣之(おくの・のぶゆき) ?@okuno0904 5月2日
【入手本】大阪―大都市は国家を超えるか (中公新書) 砂原 庸介 http://www.amazon.co.jp/dp/4121021916/ref=cm_sw_r_tw_dp_S8MGrb1VSZDZ6 …
堺で大阪都構想の是非を問う住民投票をやるとか。今年は市長選もある。ぼちぼち勉強せなあかんなあ、というわけで読む。 #入手本 

4月26日
【入手本】 死にいたる病、現代の批判 (中公クラシックス) キルケゴール http://www.amazon.co.jp/dp/4121600541/ref=cm_sw_r_tw_dp_2QAErb1Q9PRJ7 … 大人から侮蔑されるのはもちろん、町の子供からも「あれか、これか~♪」とかモノマネされてバカにされていたというキルケゴール。泣ける。 #入手本
by okuno0904 | 2013-06-13 09:51 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
本日の入手本
【入手本】女なしのほうが幸せな57の理由: イェンス・オリバー ハース/こういうセンスっていかにも欧州流で好きだ。
by okuno0904 | 2013-01-18 03:27 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
今年は「入手本紹介」をやります
いま日経BPnetでやっている書評のほかに、
もっとうまく本の紹介ができないか、
そんなことをずっと考えてきました。

ブログのようなレビュー趣味としてのもののではなく、
新聞書評欄のようなゴリゴリの読書家向けのものでもない。
また紹介する側の商売として書くわけでも、
書き手にハクを付けるためのものでもない。
もっとリアルな、大学のころ友達の下宿に呑みに行って
ふと本棚を眺めたときのような、
カジュアルな本の紹介って、できないのだろうか、と。

僕はかなり本を読む方で、
読書関係の本まで書いているのに、
そのほとんどをネットで紹介していません。
理由は、(身もフタもない理由ですけど)
まずamazonのリンクを張ったりするのが面倒なこと、
それにあまり意味を見いだせないからです。

僕は自分の興味だけに従って読んでいるので、
普通に読んだ本を紹介すると、まず、
話題になる、世間の関心に応える、といったものになりません。
「『日本共産党vs部落解放同盟』という本がおもしろかった」
と書いたところで、その本のamazonのランキングが上がったり、
ブログのヒット数が上がることはないでしょう。
よって、本の話をネタとして活用したいとは思っているものの、
結論は「わざわざ公開しなくていい」になるわけです。

自分で買った本はいいとして、問題は献本です。
こんな仕事をしていると、出版社から献本もよくいただくのですが、
なかなか読んで紹介する暇がありません
(こういう駄文を書いている暇はあるのに……不思議!)。
ずっとまあ仕方ないか、と思っていたものの、
近ごろ、このことがだんだん心に重くのしかかってきています。

当たり前ですが、出版社にとって書籍というのはまず商品であり、
「カネそのもの」といった面もあります
(詳しくは『誰が本を殺すのか』という本を読んでください)。
だから「もらっておいて紹介しない」というのは、
かなり気がとがめるわけです。
たとえば単行本が届いたら、
1500円をポケットに突っ込まれたのと同じような感覚になる。
販促に貢献もできないのに、合わす顔がねえ……というか。
かといって、パラパラめくって、
「さすが○○さん、今回もサイコーでした!」
というレビューを書く度胸もない
(読まずに書けるのが一流の書評家だ、
と言った大家がいたらしいですが)。

さらに、献本が積み上がっていると、
たまに興味を感じる本をもらって、
読んでから紹介しようと思ったとき、
「ナニおまえ俺の本をほったらかして
他の本読んでんだタココラ」
と言われるんじゃないか、
「あの出版社ばっかり紹介しやがって」
と思われないかと想像してしまったり……
……ふう、少々、疲れました。

で、年末に思いついたのが、
「入手した本を、入手した段階で紹介する」
という方法。
題して「入手本紹介」です。
つまり、「全部読んだわけじゃない」
「展開によっては読まないかもしれない」
と断りを入れて感想や紹介を書く、と。
今年はこれでコツコツ本を紹介していこうと決めました。
本を探しに行く段階で本との付き合いは始まっている、
と考えれば、それほどケッタイな話でもないでしょう。

これなら、僕の読書体験の大半を占める
「マジメに読んではいない本」を紹介できます。
かったるいところを読み飛ばして通読したあの本も、
一部だけを探して読んだあの本、
途中で読むのをやめたあの本、
ツンドク山に3年鎮座しているあの本、
読み始めて5分で挫折したあの本、
後半つまらないのでやめたあの本、
たまに辞書みたいに開いて眺めるあの本、
そして今朝ポストに届いた献本も
等価に取り扱うことができる、というわけです。

奥野の「入手本紹介」にご期待ください。
by okuno0904 | 2013-01-04 14:27 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
『「いつもの自分」トレーニング』(森川陽太郎/ダイヤモンド社)のメンタル論が熱い
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集中力ないなあ……と僕なんかはいつも思っていて、こういう文章を入力していてもすぐにネット掲示板を見たりしたくなってしまう。

でも、面白い本を呼んでいるときなんかは、飯も食べないで、風呂の中でも読んでいる。だから、「この集中力をあの仕事に使えたら!」なんて、いつも思っているわけです。

集中力だけではありません。友達に話すように講演でしゃべったり、深夜に集中して原稿を書いているようなテンションで昼間に机に向かったりすることができたら、どんなに良くなるでしょうか。

そんな、自分の集中力やテンション、気持ちを上手くコントロールするための「エクササイズ」を紹介しているのが本書です。

僕は、セルフコントロールみたいなことに、そこそこ興味があって、わりと読んでいる方なのですが、正直、どれも似たようなことが書いてあって閉口します。自分を信じろ、他人を気にするな、成功ビジョンをイメージしろ、などなど。誰かの受け売りみたいで、うんざりする。

ところが、この本はそんなよくあるメンタル本ではない。読んでみるまでわからなかったのですが、この本は「オリジナルな思想」で書かれているのです。

その理由は、まず紹介されているトレーニングが、「ありそうでなかったもの」であること。

・通勤中、ずっと片手をグーにしたままにする
・3分間10円玉を立て続ける
・打ち合わせ中、わざとペンを床に落とす

こういった、その手があったか! と言いたくなるような方法が多い。

たとえば三つ目の「ペンを落とす」というのは、相手のペースにはまらないようにする一種の切り替えテクです。訪問先でわざとトイレに行ったりということは、僕もよくするのですが、こんな違和感なく、自然に出来る方法があったんだなあ、と唸らされました。地味だけどすごいアイデアです。

また、後半のメンタル論「120%の幻想を捨てよう」も読ませますね。ここは森川さんが海外でサッカー選手になって、引退し、現在にいたるまでの、体験でつかんだメンタル論です。

特に面白いのは、メンタルのいろんな説、たとえば「ポジティブに考えろ」「一生懸命やればOK」といったことに反論していくところです。

単なる「別のノウハウ」ではなく、たたみかけるように展開される反論、持論に、本から風圧のようなものを感じました。

「一冊の本は今の状況、今の人間、今の説への異議申立て(オブジェクション)でなければならない」

というのは、僕が何かで読んで心に響いた文句ですが、まさにこの本は、メンタルの一般論への「異議申し立て」になっている。だから読んでいて役に立つだけでなく、スカッとする。エンターたエイメントになっているのでしょう。

弱さを否定するのではなく、弱さも認めながらトータルで前に進む、というメッセージには、共感しました。僕も、メンタルの俗説に「やめてくれ」を思ってたクチだからです。弱さも大事な自分の一部ということを忘れてはならないのでしょう。

さて、実は著者の森川さんは、去年、東京のパーティーで出会って友達になった人です。著者や作家は年上の人が多いのでどうしても「メシ食いに行こうよ」てな感じにはなりにくいんですが、森川さんは同じ歳ということもあって、すぐ打ち解けました。知識・経験の分野が僕とまったく違うので、いつもいい刺激をもらっています。

出る前から何度か本の話なんかはして、大枠は知っていたと思っていたつもりでした。が、いざ刊行されて読み終ったときには、「すごい人だったんだな、森ちゃん」とひとりごとをいってしまいました。
by okuno0904 | 2011-03-11 14:20 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
金は湧いて出るもんじゃない――『東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員』を読んで
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『東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員 ―会社が捨てるのは、利益を出せない人』(リュウ・ブックス アステ新書)

著者の香川晋平さんからいただきました。

僕はよく会社にいたころ、
「自分の給料は一体どこから出てきているんだろう?」
「うちの会社は一体どうやって儲けているんだろう?」
「自分の仕事は正味どれくらいの価値なんだろう?」
なんてことをよく考えていましたが(結局わかりませんでした)、
本書はまさに、そんな「会社の利益の仕組み」をゼロから学べる好著です。

会社っていうところは、仕事でいい成果をだしたら急に給料があがるわけでもない。
反対に、ちょっとくらいサボっていても、普通に給料は出る。
で、「そもそも自分の労働がどれくらいの価値を生み出しているのか」
という経済の原理原則のことを忘れがちです。

特に僕のような新聞記者やライター業は、会社にいても
「何百万円の契約ゲット!」というふうに、粗利に触れることができないので、
長年やっていると、コスト感覚、貢献感覚が希薄になっていきます。
(だから僕の本には、ほぼ数字が出てこないのです)

でも、金が湧いて出てくることはないのだから、
給料だって、誰かが稼いでいないと出ないわけです。
これが小規模な商売ならよく見える。
たとえば、家が八百屋だったら、客が少なくなったり、
親父が店の金で飲み歩いていたら、
「ああ、やばいな」と感じることができるでしょう。

しかし、組織が大きくなってくると、そういう原始的な商売感覚が薄れて、
給料が湧いて出てきているような感覚になってしまう。
そういう状態が続くと、いくら家柄も学歴もピカピカの人が雁首そろえていても
JALみたいに倒産してしまうんだろうなあ、と思いました。

この本は、香川さんの語り口も、会計の入門書としての教え方も
すごくやさしく、初心者には取っつきやすい。
初の会計本として、学生さんにもお勧めです。

それにしても、この「給料分を稼いでいない社員がいる」という問題は、
「会社に貢献していない社員はダメ」という単純なことを言っているようで、
背景に、必要のない仕事を作り出して自己増殖し続ける行政や
コロッと逝ってしまう銀行や大会社のような、
組織が腐るときの「金が湧いてくる幻想」の病理を暗示しているような気がします。
意外に恐ろしい本です。
by okuno0904 | 2011-02-08 01:12 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
動画第4弾
『人生は1冊のノートにまとめなさい』(ダイヤモンド社)
ついに発売しました!
全国書店、ビジネス書コーナーに並んでます!



動画第4弾です。
エージェント宮原さんと担当編集者市川さんとの鼎談!
まあ、なんというか、リラックスしすぎのような感もありますが……
『情報は~』『読書は~』に続くシリーズを振り返っての話になっていますので、
『人生は~』をまだ読んでない人も是非ごらん下さい。
by okuno0904 | 2010-11-28 18:46 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
動画第3弾「ライフログのためのノート選び」公開中!


ノート本第3弾『人生は1冊のノートにまとめなさい』の動画第3弾が公開されました。
今回は編集の市川さんと一緒に、
「ライフログにぴったりのノートはどれ? の巻」
です!(いま名付けました)

なんと8分間もノートの使い心地について語り尽くしています。
ちょっと長いか、いや、これでもずいぶん編集したんです。
細かすぎるとことにこだわわりまくったノートレビューをぜひお楽しみ下さい。

取り上げたのは、

・キャンパスノート
・MDノート
・ツバメノート
・LIFEノート
・ロディア
・モレスキン
・ほぼ日手帳
・トラベラーズノート

などなど、どこでも見かけるあんなノートやこんなノートたち。
使用後にどうなるか、までわかる動画になっています。
あ、それから最後の方には、僕の改造ノート(すごい字面だな)も
ちらっと出てきますよ。

いろいろ紹介していますが
複数札を使い分けているのではなくて、

「いまのキャンパスノートを使い切ったらMDノートの方眼にしよう」
「旅行に持っていくことになりそうだから今回はモレスキンにしよっと」

てな具合に、使用時期で変えています。
基本は70枚のキャンパスノートあたりがおすすめです。
by okuno0904 | 2010-11-24 21:50 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
『人生は1冊~』は「カメラ・写真ネタ」が多い
11/27(土)発売の『人生は1冊のノートにまとめなさい』。まだ予約段階ですが、アマゾンのベストセラーランキングでも上がって来ました。読者の期待も大きいようで嬉しいかぎりです。

今回のテーマは「ライフログ」。1作目『情報は1冊のノートにまとめなさい』のテーマ「情報整理」、2作目『読書は~』の「読書体験の血肉化」より、もっと身近でありふれた日常の中の体験を記録して、積み上げていこうということですが、

そんな今回の本によく出てくる話題が「写真」です。

というのも、僕は昔から写真を撮るのが好きで、しかも執筆したのは、sigmaのデジカメ「DP2s」(これを僕のカメラの師匠は「軽自動車にスポーツカーのエンジンを積んだようなもの」と表現した)を買ったころだからです。

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←これのせいで、かつてないほどカメラ熱・撮影欲が高まっていたので(ホントに奥が深いカメラで、頭を使って撮る感じがカメラ任せになれた身には新鮮です)、撮った写真をどうライフログに使っていくかを、かなり入念に説明しています。



さて、そんな写真をライフログノートに使うと何がいいのかというと、次のようなことだと思うんです。

・表紙に写真を貼ってノートの「アイコン」にできる
・ノートの中を雑誌のようにビジュアル化できる
・写真があれば、読まなくても何の記録か瞬時ににわかる
・自動的に写真を眺める機会ができる

たとえば、これはこの間、自然観察に行ったときの写真です。
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4コマでその日の経路・行程を表してみました。僕は写真用プリンターを持っていないので、コンビニで割り付けプリントしたものを貼っています。

こういう「流れ」がわかる写真があると、その日歩いたコースの記憶や季節感なんかが、そのまま簡単に残せるわけですね。

あとは簡単にコメントをつけておけば、印象的な行楽の体験記になります。

デジカメ写真は「撮りっぱなし」になりがちで、どんなときに観るかはかなり悩ましい問題ですが、このように、

「厳選した上で1枚にプリントして貼る」

というのは、なかなかいい解決法だと思っています。

ライフログと写真の関係については、またぼちぼち書いていきます。

追伸:smilesigmalさん睦五郎さん、ブログへの掲載ありがとうございました!
by okuno0904 | 2010-11-12 23:33 | オモロイ本を読んだ! | Comments(0)
   

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