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カテゴリ:オモロイ映画を見た!( 1 )
「ソーシャル・ネットワーク」のマークさんに見る「ツッパる美学」
フェイスブック映画としてネットでも話題の作品『ソーシャル・ネットワーク』を見ました。

面白いことは面白い。ただ見終わって、かなり「うーん」という気分になる映画です。というのも主人公のマーク・ザッカーバーグの目的は何なのか、よくわからない。リア充をガツンと言わせること、かな?

作中でフェイスブックはどんどんでっかくなっていくわけですが、その課程でとくに障害らしい障害は起きない。だからマークは何の成長もなく、夢(?)をかなえる。俺がCEOだぜ! と名刺には書くが、成功してもそんなにうれしそうじゃない。

はっきり言って「え、こんなままで大富豪になっちゃっていいの?」という気分になる。

まあ、マークは、天才肌(つまり、病的でコミュニケーション下手)のプログラマーで、このあたりもすごく、こんなステロタイプでいいの? と思うのですが。熱中すると3日間くらいパソコンにかじりついて、死んだように眠る天才プログラマーって、もう何回見ただろう。

ひとことで言うと、青春すらない現代人のサクセスストーリー、でしょうか。まさにソーシャルなネットワーク(人間関係)はフェイスブックみたいにうまくいかないわなあ、こいつらどうすんだ? みたないな話です。

思い出されるのは、オタクで根暗でコミュニケーション下手のマークが、体育会系のモテモテ兄弟を腹の中で徹底的にバカにしていていることです。「バカが、ケッ!」という感じなんですが、彼らに問い詰められてビビりながらもツッパリ通す姿は、よっ、マークさん、カッコイイ! と声をかけたくなりました。ネットはやっぱりこういう弱者の武器じゃないとなあ。

この映画には、アイビーリーグ特有のエリート意識に凝り固まった「人生楽勝だぜ」みたいな野郎ばかり出てきます。だからマークさんみたいな酷い人でもまだ「見返してやる」というひたむきさがあるぶん、魅力的に見える。なんとなく応援したくなるという、非常に複雑な気分になる映画でした。

※最近、勉強のためにフェイスブックのアカウントを作ってみて、はじめて、映画ではメリットや活用法などをまったく説明していないことに気がつきました。
by okuno0904 | 2011-02-04 22:47 | オモロイ映画を見た! | Comments(0)
   

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