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熊本で講演してきました。
新大阪から新幹線で3時間。
東京に行くよりちょっと長いくらいです。
ただ都会にむかうよりはるかに心躍るものがありました。
やっぱり自分は地方が好きです。

熊本城からクルマで15分ほどの崇城大学。
1年生と市民向けの講座で、
「情報ノートの技術」を1時間、質疑30分。
ふだんはビジネスマン向け、たまに市民向けに
講演するくらいなので、
学生に話す機会はあまりありません。

しかし、学生っていいですね!
まえにビジネスマン向けに講演したときは、
腕組みしながら目をつむっている人の前で
「メモ・記録をする大切さ」を語る、
というなんとも言えない体験をしたけれど、
学生はメモ取るし、表情なんかの反応もすごくいい。

僕は筋金入りの学校嫌いで、
大学時代も「教師になりたい」という人のことを
サッパリ理解できませんでした。
しかし、こういう喜びのあるのか、と感じ入りました。
考えてみれば、もう何者かになっている大人に話すより、
将来何者になるかわからない学生に話す方が
有意義に感じるのは当たり前だな、と。

さっそく「ノート持ち歩きます」と言ってくれた学生さんもいました。
そうなんです、大事なことは理屈やノウハウではなく、
とにかくやってみることなんです。
僕が書いたり喋ることなんか、
ノートを5年くらい使い倒してみれば、
誰でも自然にわかることです

学生さんに言いたかったのは、
自分を変えてくれたり、成長させてくれる
「おもしろい体験」に期待せず、
日々、身の回りで起きるどうでもいいことを
自分の力で「おもしろがる」ようにしてください、
ということです。

僕の学生時代も、海外を放浪したり、
社会運動に参加したり、
社会人との人脈づくりサークルにはいったりとか、
いろいろやってる学生がいましたが、
ああいうのは邪道です。おすすめしません。
「何もしないよりまし」であるかも怪しい。

理由は、他人や世界といった外部にばかり期待して、
自分の力を使っていないから。
インドに行って感動するのは当たり前です。
こういうことで世界を広げられたとしても、
社会人になって平凡な暮らしになると、
もの足らなくなるでしょう。
外部に感動を求めるのは実は危険なのです。

そうではなく、
日常の中で発見し、考え、感動する。
そのためには、自分の中に
「おもしろがる力」がなくてはなりません。
その力を鍛え、維持する方法こそ
ノートになにか書いてみることだ、というわけです。
学生のうちに、この「おもしろがる力」を
つけておくことが肝心です。

普通に生きてても
そうそうおもしろいことってありません。
「おもしろいこと」なんて期待していたら、
命がいくつあっても足りない。
だからなんでも無理矢理おもしろくするしかないのです。

あんまりうまく言えなかったので
ここに書いておきました。
講演はいつも後悔ばかりですけど
また大学や地方で講演したいな、
と思ってます。

ご来場いただいたみなさまと
講座スタッフの方々に、
深々とお辞儀します。
by okuno0904 | 2014-07-28 11:08 | 活動報告(事後) | Comments(0)

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